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出力 国内最大級に 三菱製紙八戸工場内バイオマス発電所

   

八戸市の三菱製紙八戸工場内に建設するバイオマス発電所計画で、事業を手掛ける新会社「エム・ピー・エム・王子エコエネルギー」(同市、田熊聡社長)は1日、青森県や市と立地協定を結んだ。今年5月に着工し、2019年7月の営業運転開始を目指す。発電能力は出力7万4950キロワットに上り、バイオマス発電としては国内最大規模になる。

 新会社は、製紙業界最大手・王子ホールディングス(HD、東京)の子会社「王子グリーンリソース」(東京)と三菱製紙(同)が共同で16年3月に設立。出資比率はそれぞれ55%と45%。資本金4億円。

 計画によると、三菱製紙八戸工場の敷地約7万平方メートルを利用し、バイオマスボイラーやタービン発電機を設けた「八戸エコエネルギー発電所」を新設。完成後の19年2~6月に試運転を行う。本格運転時に10人程度の新規雇用を予定する。総事業費は約230億円。

 年間発電量は、一般家庭15万世帯分の消費電力に相当する約5億3千万キロワット時を想定。再生可能エネルギー固定価格買取制度を活用して売電する。年間売上高は約110億円を見込む。

 燃料には、主に木質チップとパームヤシ殻を使用。王子側が八戸港を活用して海外から輸入する。メーンの木質チップは三菱製紙八戸工場の専用岸壁に荷揚げした後、既存のコンベヤーで場内に運搬。東南アジアから調達するパームヤシ殻は公共埠頭(ふとう)に荷揚げし、トラックで場内に運び込む。

 木質燃料については、県内の未利用材を中心とした国内材の利用も検討する方針。発電所の運転、保守は主に三菱製紙側が担い、排ガスや排水、廃棄物処理といった環境対策も講じる。

 同日は市庁で調印式が開かれ、田熊社長、小林眞市長、県商工労働部の前多正博次長が協定書にサイン。小林市長は「市の産業や八戸港の発展にもつながる」と期待を寄せた。

 終了後の会見で、田熊社長は事業の狙いについて、「王子側はさらなるエネルギー事業を展開するチャンスをうかがい、三菱製紙は八戸工場の収益基盤強化を検討していた。両者の思惑や利点が合致し、競争力を有する発電事業へと結実した」と説明。「最高水準の発電効率を達成し、環境に優しい再生可能エネルギーにしたい」と述べた。

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